昔し、昔し、ある所に、そのヤマタノオロチは、住んでいました。

 

ヤマタノオロチは、あちこちに住んでいて、ある者は人を食べ、ある者は人々に恐れられ、その身を隠し、ひっそりと住んで来ました。

 

その村のヤマタノオロチも、人々を驚かせない様に、身を隠し、人々の前に現れるときは、アマテラスと言う名で、ひっそりと暮らしていました。

 

ある日、その村を通りかかった若者に、声をかけられました。

『お前、ヤマタノオロチだろう?クシナダヒメを食べるつもりだろう?』

その若者の名は、スサノオと言いました。

ヤマタノオロチには、全くその気はありません。

人間を食べた事すらないのですから。

むしろ、アマテラスとして、村の皆んなと仲良く暮らしていました。

 

ヤマタノオロチはビックリして言いました。

『私には、そんな事を考えた事もありません』

 

『嘘を言うな』

スサノオは、ヤマタノオロチに切りつけ、切り刻みました。

 

ヤマタノオロチは、最後の力を振り絞り、草薙の剣に身を変え、魂と共に天に駆け上がり、散っていきました。

 

スサノオは、意気揚々と、ヤマタノオロチの財宝を奪い、クシナダヒメの所に行きました。

 

『俺が助けてやってのだから、嫁にしてやる』

クシナダヒメは、泣く泣く、スサノオの妻となりました。

 

追い詰められた、ヤマタノオロチは、命からがら、アマテラスの姿となり、天の岩戸に身を隠し、こもってしまいました。

 

ヤマタノオロチは、無実の罪で、罪人にされ、切り刻まれたのです。

 

スサノオは、ヤマタノオロチの財宝と、クシナダヒメを手に入れる為、ヤマタノオロチの事を調べていました。

 

何も知らない、ヤマタノオロチは、罠にかかったのです。

 

その後、何年も、何百年も、何千年も、その先も、ヤマタノオロチの傷がどうなってのかを知る人はいいませんでした。

 

ヤマタノオロチは、復讐する事も、反撃する事もなく、その身を隠し、ずっと罪人として、今に受け継がれています。

 

スサノオは、神として祀られ、この世は平和になったそうです。

 

ヤマタノオロチの魂は、今も天の岩戸にあるのでしょうか?

 

それを知る人は誰一人としていません。

罪人なのですから。

 

 

 

※実際の古事記の話ではありません。

 

 

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